【第11回】帳簿と情熱-数字が苦手な私を支える“黒子”の存在
- YDM Global Academy
- 8月5日
- 読了時間: 5分
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表に立つ私より、もっと静かに、もっとタフに闘ってた人がいた。
今回は、その“縁の下の主役”を紹介します。

■ 避けられない経理業務、でも私は数字が苦手
校舎の改修や設備の準備が進むなかで、もう一つ、
静かに大きな壁として立ちはだかったもの。それが「経理業務」でした。
まだ学生も職員もいない段階でも、学校には支出があります。
備品の購入、電気・水道・通信費、パンフレットの印刷代、出張経費、業務委託費——
それら一つひとつを記録し、整理し、証拠として残しておくこと。
それが、学校の“経営”における最初の土台でした。
ただ、私にはひとつ大きな苦手分野がありました。
それが「数字」と「仕分け」の細かい作業です。
· 勘定科目?それは何を基準に分けるの?
· 会計ソフト?クリックすると何が動くの?
· 補助金の経費区分?似たような項目が多すぎて混乱する…
製造業での経験があったとはいえ、経理の実務はまったく別の世界。
けれど、「誰かがやらなきゃいけないなら、自分がやるしかない」と腹を括り、
見様見真似で帳簿と格闘し始めました。
慣れない作業に時間はかかる。わからない言葉を調べながら、
深夜に独り黙々とExcelと向き合う日々。
そんな中でも、「後にこの作業が、必ず学校の信頼に繋がる」と信じてやり続けました。
■ 現れた、“黒子”という存在
そんなある日、ある一人の方と出会いました。
その人の存在が、YDMの運営のあり方を根底から変えてくれました。
現在、私はその方を“黒子(くろこ)”と呼ばせていただいています。
表には出ない。でも、すべての「裏方」を支える存在。
もしこの人がいなかったら、YDMはまだ準備段階から
抜け出せていなかったかもしれません。
黒子が担ってくれている役割は、多岐にわたります。
· 経費や請求書の記録・整理
· 会計ソフトへの入力補助と整合性チェック
· 補助金申請時の報告書や支出証明の添削
· ホームページの更新、校正、画像調整
· SNS発信用の文章整理
· 勤怠やスケジュール管理のサポート
· ブログ記事の体裁調整と投稿作業 などなど…
気づけば、学校を構成するあらゆる“縁の下”に、黒子の手が入っている。
それほどまでに、YDMの仕組みの中に深く、そして丁寧に関わってくれています。

■ 表には出ないけれど、不可欠な役割
「代表だから、全部自分でやる」創業初期、私はそんな思い込みに囚われていました。
でも、実際にすべてを一人で抱え込もうとすると、どこかで限界が来る。
目が回るような日常業務の中で、優先順位が狂い、抜け漏れが発生する。
その結果、「本来やるべきこと」さえ後回しになってしまう。
だからこそ、“任せる”という勇気が必要だと、黒子の存在が教えてくれました。
単にタスクをお願いしているのではありません。私が苦手な部分、
気づかない部分を先回りして整え、言葉にせずとも読み取り、
“学校の未来”のために自分の役割を自然に果たしてくれる。
そんな存在が、学校にとってどれほど貴重か——
この文章を読んでくださる起業家の方々には、きっと伝わるはずです。
■ 支えがあるから、次のステージに向かえる
学校の開校準備は、単なるタスクリストの消化ではありません。
「誰と進めるか」「どんな姿勢で臨むか」によって、
そこに生まれる“文化”や“空気”はまったく違ってきます。
YDM Global Academyが、ようやくここまで来られたのは、
設備でもカリキュラムでもなく、人の力に支えられてきたからです。
その中でも、この“黒子”の存在は、まさにYDMの影の礎。
それは数字や記録に残らなくても、すべての土台を支える無形の貢献です。
🔻【次回予告】#12労務手続きの洗礼
──給与・社保・労基署・年金事務所校長が入社し、
いよいよ実務が本格稼働。給与計算から社会保険、ハローワーク対応まで、
“裏方の現実”をお届けします。
✍️あとがき
学校は、人で始まり、人で育ちます。
華やかなスタートではなく、ひとつひとつの準備の積み重ね。
その多くは、人目につかず、静かに、淡々と行われています。
どんなプロジェクトも、一人の力では成り立ちません。
そう、学校づくりも同じです。アイデアや理念だけでは動かない。
動かすのは、地道な作業と、それを続けてくれる人の存在です。
YDM Global Academyの創業も、表には出ないけれど、
日々を支えてくれる“黒子”のような存在に支えられてきました。
その一人ひとりが、学校の静かなエンジンです。
帳簿の整理、補助金の書類、ホームページの調整、勤怠の管理。
決して目立たないけれど、どれが欠けても成り立たない作業ばかりです。
私はこれまで、どこかで「自分がやらなきゃ」と思い込んでいたかもしれません。
けれど、信頼して任せることの大切さを、今は実感しています。
黙々と積み上げてくれる人がいるから、自分は次の挑戦に向かえる。
黒子の力に、何度も救われてきました。
読者の皆さんにも、そんな“黒子”はいますか?
あなたの一歩の背中を、誰かがそっと押しているかもしれません。
私たちは、光の当たるところだけで世界ができていると錯覚しがちです。
でも本当に大切なのは、舞台の裏で、黙って支えてくれる人たちの存在。
YDM Global Academyの黒子さんへ。
その力に、心からの感謝を込めて。



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