【第13回】認定申請へ、現在一次審査中
- YDM Global Academy
- 8月12日
- 読了時間: 5分
更新日:8月20日
📅更新:8月15日(金)は更新1回お休み
19日(火)より、毎週 火曜・金曜!応援よろしくお願いします!
──申請書類335ページ、壮絶な準備の舞台裏──

■ 「これが通らなければ、すべてが始まらない」
2026年4月の開校を目指して、YDM Global Academyが乗り越えるべき最大の壁。
それが、**文部科学省への「認定日本語教育機関の認定申請」**です。
この認定を受けなければ、正式な教育機関とは認められません。
教室、教員、授業計画、財務状況──あらゆる面において、
厳格な審査基準をクリアする必要があります。
最終的に提出した書類は、335ページにものぼりました。
初めて要綱を開いた瞬間、
「……これは、本当に個人でやれるレベルなのか?」と、
絶句したのを今も覚えています。
■ 時間も人手もない。それでも「自分でやる」しかなかった
書類の内容は、専門用語と行政用語のオンパレード。
「本務等教員」「定員管理」「年間授業時数」
「消防法令適合通知書」「建築確認申請」
「自己資本比率」「見込収支計画書」……
ひとつひとつを理解し、調べ、整理し、証明書を添付する。
その作業はまさに、行政用語の迷路に迷い込むような感覚でした。
加えて、制度変更によって申請時点での校長・主任・事務長の3名体制が必須に。
本来は「主任1名」で足りたのに、
管轄が文科省移管により大きく条件が変わったのです。
当然、
人件費:3倍
採用活動:3倍
業務負担:∞倍
資金計画も構成図もすべてゼロから再構築です。
それでも私は決断しました。
校長と主任は兼務。事務長は──自分がやる。
開校後の負担は想像を超えるでしょう。
でも、認可が下りなければ何も始まりません。
ここが勝負どころだと、腹をくくりました。

■ 教員全員「常勤・本務等」──妥協なきチームづくり
文科省の基準では、6名の教員のうち3名は非常勤でも可とされています。
しかし、私は全員を「常勤かつ本務等教員」で構成しました。
なぜなら、この学校は
「授業をやるだけの場所」ではなく、「人生を伴走する場所」だから。
YDM Global Academyは、留学生たちの進路と人生を支える拠点です。
それを担う教員が、“時間の隙間で来るだけの存在”であってはならない。
だからこそ、妥協のない教員体制を選びました。
■ 書類作成は“孤独な戦場”
昼:製造業でのフルタイム
夜:業務採用対応、経理業務、現場監督
休日:認定申請の作成と見直し
肩は凝り、目は霞み、深夜3時に何度もデスクに突っ伏す。
「これは本当に、自分のやるべきことなのか」そう思った夜も、正直あります。
でも──やりきるしかない。行政書士さんの協力も得て、
「投資すべきところには、しっかりお金をかける」という覚悟で、準備を進めました。
もし不認可になれば、次の申請は1年後。
その間、売上ゼロで人件費などの経費だけが出ていく。
1年の遅れが、命取りになる。だからこそ、これは「絶対に落とせない勝負」でした。
■ そして今── 一次審査中
ついに、申請書類を提出。現在、文部科学省による一次審査の真っ最中です。
審査のステップは:
事前相談への予約
事前相談の2週間前までに申請書類一式の提出
事前相談
事前相談での指摘事項を修正し最終の資料提出
第1次 書類審査
校舎の実地確認(文科省と入管の担当官が来訪予定)
東京・文科省本館での面接審査
第2次 総合審査
結果発表は、2025年10月末予定。
まだ先は長いものの、ここまでの道のりは決して後戻りできないものでした。
「どうか認定されますように──」そう祈る気持ちと同時に、
“ここまで全部、自力でやり切った”という、かけがえのない自信も育っています。
そして今も、私は次の準備を静かに、しかし確実に進めています。
🔻【次回予告】#14学生募集の現在地──広報・連携・信頼構築の積み重ね
2025年6月現在。
認定結果を待ちながら、水面下で進める広報と連携戦略の裏側を語ります。
✍️ あとがき
「どんな結果になっても、自分の足でここまで来た」その想いを胸に、
私はすべての工程に正面から向き合ってきました。
提出した申請書類は、A4で335ページ。
けれど、その“厚さ”が本当に語っているのは、ページ数ではありません。
膨大な時間と、膨らみ続ける不安、それでも手を止めなかった日々──
それは、自分の覚悟を証明する「記録」であり、「記憶」そのものです。
同時に、すべてを一人でやったわけではありません。
カリキュラムの編成や教員配置、学生の生活指導に関する設計など、
“教育の核”を担ってくれたのは、校長でした。このチームで臨めたことが、
何よりの支えでした。
創業とは、孤独な挑戦であると同時に、信じ合える仲間との協働でもあります。
正直に言えば、明確な根拠はありません。
でも私は、この認定を必ず受けるという“自信”があります。
ここまで積み重ねてきた努力があり、そして何より、内定者を含む仲間たちがいる。
それが私の“根拠なき自信”の源です。
今はまだ、結果は見えません。
でも、たとえどうなろうとも、ここまでを誇りたい。
それだけの道のりを、私たちは確かに歩いてきました。



コメント