【第14回】学生募集の現在地
- YDM Global Academy
- 8月19日
- 読了時間: 4分
更新日:8月20日
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広報・連携・信頼構築の積み重ね
──アジア4か国を駆け回る“営業初心者”の挑戦──

■ 認定審査と並行する、学生募集という命題
2026年4月の開校に向けて、認定申請と同時進行でもう一つの柱が「学生募集」です。どんなに優れた教育理念があっても、学生が集まらなければ学校は成り立たない──
その現実を胸に、早い段階から行動を始めました。
■ 海外4か国で“ゼロから営業”を開始
2023年末から2025年前半にかけて、
私はベトナム、バングラデシュ、ラオスを訪問し、
ミャンマーとはオンラインで面談を行いました。
製造業時代に築いた現地とのつながりを活かしながら、
まずは紹介者や既存ネットワークを頼りにアポイントを取得。
ですが、話を聞いてもらうだけでも一苦労。
• 競争の激しい語学学校市場
• 紹介料や契約条件への厳しい交渉
• 学校としての信頼性をまだ築けていない状態
壁ばかりのスタートでしたが、まず「会って話す」ことを大切に、
地道に扉を叩き続けました。
■ ベトナム・ハノイでの“現地営業”と提案の工夫
2025年6月には、初の本格訪問としてハノイへ。
日本語学科を持つ大学、理工系大学、地元の日本語センターの各機関を訪れ、
YDMの特徴や教育理念、就職支援の構想を説明しました。
学校案内・募集要項・出願書類は共通化しつつも、
訪問先ごとに異なる提案資料を用意。
「誰に、何を、どう伝えるか」を徹底的に整理し、ひとつずつ提案に挑みました。
■ 現地との夜──巻いて、飲んで、笑った時間
ベトナムトップの理工系大学の校長や学部長らとの懇親会では、
辛味の効いた地元料理をいただきながら、
「ライスペーパーで具材を巻いて食べるんだよ」と手ほどきを受ける一幕も。
最初はハノイビールで乾杯していたのが、
途中から透明な…少し怪しげな(笑)地酒に変わり、
何度も「モッ・ハイ・バー!(1・2・3・乾杯!)」と声を合わせるうちに、
言葉の壁も文化の違いも、笑いの中に溶けていきました。
この夜、私は営業とは“売り込み”ではなく、
「志を共にする仲間を探すこと」だと心から実感しました。

■ 正直に、誠実に伝えることが信頼への近道
YDMの現在の立ち位置、そして文科省の認定審査がまだ進行中であること。
さらに、開校当初は資金面が厳しいこと──
こうした現実を包み隠さず、正直に伝えました。
その上で「将来的に経営が安定した段階で、契約内容は見直します」と
誠意を込めて説明。
結果、通常よりも低い紹介料で合意できた機関もありましたし、
「この条件で社内調整をします」と言ってくださる担当者にも出会いました。
提案資料を各機関ごとに作成した甲斐が、確かにあったと実感できる瞬間でした。
■SNSはまだ温存。認定後に加速予定
現在はSNS(X・Facebook・Instagram)は
限定的な運用にとどめています。
理由は、「人に直接会って、丁寧に話すこと」を最優先にしているから。
認定取得後にはSNSでの情報発信やブランディングも本格化させる予定です。
■ 本格募集はこれから。でも、関係性はもう始まっている
認定結果を待ちながら、協力を約束してくださる教育機関は少しずつ増えています。
2025年4月には、台湾とベトナムの機関と学生紹介に関する同意書も締結済み。
「焦らず、でも確実に進む」──
このスタンスを貫いて、開校のその日まで歩み続けます。

🔻【次回予告】#15限られた時間をどう使うか
日々が過ぎるスピードに焦る心。
時間の配分と、優先順位の見極めをどう乗り越えたのか。
✍️ あとがき
学生募集の現場で、私が一番痛感しているのは、
数字よりも「人との信頼関係」がすべてだということです。
言葉の壁、文化の違い、そして制度の複雑さ──
どれも簡単には越えられないハードルでした。
けれど、実際に足を運び、現地の方と笑い合い、
地道に資料を準備して誠実に説明することで、少しずつ信頼が芽生えてきた。
私は営業のプロではありません。
でも、**「目の前の人と真摯に向き合うこと」**だけは、ずっと大切にしてきました。
これからも焦らず、誠実に、一つひとつの関係を丁寧に積み重ねていきます。
開校のその日、笑顔で迎えられるように──。



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