【第3回】創業資金の壁。日本政策金融公庫、融資「却下」の現実
- YDM Global Academy
- 7月8日
- 読了時間: 3分
更新日:7月9日
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💡「想い」だけじゃ学校は開けない——現実との対峙
2023年9月25日。私は日本語学校設立を人生の大チャレンジに決めました。
そして4ヶ月後、2024年1月に創業計画書が完成。
10ページにわたる全力の計画書で、
自分でも「これ以上はない」と胸を張れる仕上がりでした。
しかし、まだ知らなかったのです。
学校を“創る”には、想いと計画だけでは足りないということを。
🏫 校舎は“借りる”ではなく“持つ”ことが条件
文科省の審査では、校地・校舎の自己所有が原則です。
単なる賃貸契約では認可は降りません。
(実は、この時点で日本語学校新設の申請の管轄は総務省でした。
この時点では賃貸でも申請できていました。後に重大事件につながります...)
私は中古物件探しに奔走し、何度も内見を重ね、運命の建物を見つけました。
そこからは改修工事、消防設備設置、備品調達の連続。
まさに、**「学校づくりは一大プロジェクト」**そのものでした。
💰 資本金500万円。でも、それだけじゃ足りない!
自己資金は500万円。決して小さくない金額です。
しかし、申請時に必要な費用は以下の通り──
校舎購入・改修・消防設備
教室備品(机、椅子、ホワイトボード、複合機など)
校長・主任・事務長の採用および3名分の給与確保
法人設立費用や登記・行政手続き費用
さらに、認可が降りるまでは学生受け入れ不可。
つまり売上ゼロ期間を耐えるための運転資金が必須でした。
これが、創業者にとっての現実の壁です。
🏦 公庫との「現実的すぎる」面談
日本政策金融公庫の創業融資に希望を託し、申請。
書類の完成度は担当者からも「非常に高い」と評価されましたが……
面談では次の課題を指摘されました。
教育業界での職務経験がない
融資希望額が通常の6倍に相当
固定費・人件費の大きさから見た事業の安定性への懸念
結果、融資は 不承認 に。

😞 正直、悔しかった——でも学びも大きかった
届いた「不承認通知」を何度も読み返しました。
悔しさは募りましたが、同時に気づいたのです。
「これは単なる不合格ではなく、挑戦のスケールの証明でもある」と。
“経験不足”“規模の大きさ”は裏返せば、私の挑戦が新しい領域であることの裏付け。
ここからが、本当の勝負だと覚悟を決めました。
🌱 補助金・助成金、そして次の一手へ
融資は得られなかったものの、そこで終わらない。
私はすぐに他の公的支援制度、自治体の助成金をリサーチ。
地元行政や支援団体とも連携を始めました。
諦めずに動き続けること。
たった1つの扉が閉まっても、10の道を探せば必ず開ける。
それを信じて、今日も一歩ずつ前へ。
📝 あとがき
資金調達の壁は、起業家なら誰もが通る試練。
でも、この経験が私をより強くし、次の戦略を磨く原動力になりました。
「不承認」は終わりではなく、新たなスタートライン。
読者の皆さんも、挑戦を恐れず一歩を踏み出してください。
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